虹色空間から~

日々の生活で興味あることを綴ります

映画『星の子』

監督:大森立嗣

出演:芦田愛菜永瀬正敏原田知世黒木華岡田将生高良健吾

製作国:日本

製作年:2020年

 

物語:

大好きなお父さん(永瀬正敏)とお母さん(原田知世)から愛情たっぷりに育てられたちひろ(芦田愛菜)。その両親は病弱だった幼少期のちひろを治した"あやしい宗教"を深く信じていた。中学生3年生になったちひろは両親の信仰する宗教への揺らぎを感じ始める。

 

感想:

何を信じるのか?人それぞれであり、個性と同じで尊重されるべき事です。でも、それが"あやしい宗教"だったら?宗教団体が販売する霊験あらたかな体調を整える高い水、信じる人が飲めば効果があるように感じられ、信じない人が飲めば唯の水。このように、信仰は目に見えて効果が得られるものではありません。本人が正しいと思っていても、他人が見たら詐欺まがいに見える事もあります。

思春期をむかえたちひろはその狭間を行き来しはじめます。現在と過去を行ったり来たりする物語展開が揺れ動くちひろの心情を上手に表現していました。子供は親を選んで生まれてくることはできません。親の影響は必ず受けます。親が信じていることが必ずしも自分が信じる事と同じとは限りません。成長とともに、自分で考え答えを出し、信じる道を進むことが大事…そんなメッセージを受け取った気がします。