虹色空間から~

日々の生活で興味あることを綴ります

高尾山ハイキング

2023年2月8日(水)、東京都に住んでいて、一度は高尾山に登らなければとずっと思っていましたが、ようやく実現できました。

登山が苦手な私は山腹までは当然ケーブルカーを利用しました。写真は麓にあるケーブルカーとリフトの駅舎と右の道が1号路(表参道コース)、メインコースの入口です。山腹まで約1時間、結構な急斜面を昇るようです。

往復950円の切符を買って、さっそくケーブルカーに乗り込みます。ケーブルカーの中は勾配のある階段状の作りとなっていました。出発すると角度ある斜面を力強く進みます。終点間際には日本一の傾斜31度18分に差し掛かると、体が下方に傾きます。「こんな急斜面の登山は無理」と改めて思いました。

ケーブルカーを降りると、さっそくルートをチェック。薬王院を通る1号路を進みます。道はなだらか、シーズンオフのため、人も少なく、マイペースで進むことができました。

少し興味を魅かれた、『さる園・薬草園』を通り過ぎ、大きな杉が現れます。有名なのが『タコ杉』。根本が膨らみタコのようです。

先に進むと、男坂と女坂に分かれる地点に到着。男坂は階段が見えたので、女坂を選択。ここから少し道が険しくなります。坂を上り切ったところに、脇道があり、登ってくと仏舎利塔がありました。

仏舎利とはお釈迦様の骨が安置されている建物です。メインコースから外れるので、人の姿はほとんどなく、ひっそりとたたずんでいました。ここで、登山の安全を願いました。再び1号路に戻り、薬王院を目指します。

立派な杉並木を眺めながら進んだ先に、薬王院の山門が現れます。山門には四天王が安置されていました。山門をくぐると、天狗様がお出迎えです。

高尾山は天狗信仰の霊山として有名で、本堂や本社の前にも小さな天狗がいました。薬王院は階段に次ぐ階段で、だんだんと息切れが強まります。そして、一番上にある奥の院こと『不動堂』に何とか到着。

現本堂の場所に会った護摩堂をこの場所に移して不動堂にしたとのことです。17世紀後半ごろの建物で、東京都指定有形文化財でもあります。小さくひっそりとただずむ風景が良い感じです。この不動堂の奥から山頂までは10分ほど。少しアップダウンのある道を進むとようやく山頂に到着です。

天気は曇り空のため、大見晴台からは富士山は見えず、手前の山々も霞がかかり、眺めは今ひとつでしたが、山頂までたどり着いた達成感がありました。山頂の茶屋で名物の『とろろ蕎麦』を食べ、一息入れてから下山しました。コース中に椅子も多く設置され、観光名所も点在し、一休みできる場所も多く、初心者には登りやすいコースでした。