虹色空間から~

日々の生活で興味あることを綴ります

『3.11あの日を忘れない』 ①~⑤

秋田書店から出版された東日本大震災のドキュメンタリー作品集です。雑誌の『エレガントイブ』で現在も連載中のシリーズです。
さまざまな切り口から震災を描いています。
読んでいると、様々な想いが心に浮かび、あの日のことが鮮明に思い出されます。
私が一番共感できたのは、震災にあった人たちは停電していたため、大津波の映像を数日後に見て、2重に衝撃を受けるというシーンです。何作品かに一様に描かれています。私も当日はラジオしかない環境にしたので、大津波がきていることは知っていても、甚大な被害についてはあまり実感がありませんでした。しかし、夜に家でテレビの映像を見て大衝撃を受け、ようやく大変なことが起こっていることを実感し、ショックを受けました。震災にあった人たちの思いはどれほどのショックと恐怖をうけたのでしょうか。しばし、その時に思いを寄せました。
あの日を忘れないために、手に置いときたいと思うシリーズです。
 
※初版発行日は全て2013年3月5日
『3.11あの日を忘れない①』石塚夢見
収録:
飯館村・ほんの森で待っている」
 震災後、村を守った「ほんの森いいたて」の物語
「もう一度 青葉の杜」
 震災に負けずに再オープンした喜久屋書店漫画館仙台店の奇跡
 
『3.11あの日を忘れない②』くりた陸
収録:
「面影と永遠に」
 震災でなくなった方々の「面影画」を描いたボランティアの物語
「希望~命をつないだホーム~」
 震災直後、緊急避難所となった福祉施設で起きた奇跡の物語
 
『3.11あの日を忘れない③』ごとう和
収録:
「手をつなGO!!」
 原発事故で陸の孤島となった南相馬のよつば保育園の物語
「いのちの朝に」
 津波に襲われた石巻市の海宿を営む夫婦の物語
 
『3.11あの日を忘れない④』高瀬由香(原作:生島淳)
収録:
気仙沼に消えた姉を追って」
 気仙沼出身のスポーツジャーナリスト生島淳の行方不明となった姉を描く
 
『3.11あの日を忘れない⑤』
収録:
「希望の輪、明日への光」あしだかおる
 復興へのスタートを切った中学生たちの思いをこめた輪太鼓演奏
「アイをつないでく」成瀬涼子
 被災したペットたちが暮らす環境と震災が残した傷跡とは
「ステップ~3.11宮古田老~」佐香厚子
 老舗菓子店を営む夫婦の震災の体験と店再建の物語