虹色空間から~

日々の生活で興味あることを綴ります

映画『悪は存在しない』

監督:濱口竜介

出演:大美賀均/西川玲/小坂竜士/渋谷采郁

製作国:日本

製作年:2023年

 

物語:

 自然豊かな高原に位置する長野県水挽町は、東京からも近いため近年移住者が増加傾向にあり、ごく緩やかに発展している。代々その地に暮らす巧(大美賀均)は、娘の花(西川玲)とともに自然のサイクルに合わせた慎ましい生活を送っているが、ある時、家の近くでグランピング場の設営計画が持ち上がり、町内に動揺が広がる。

 

感想:

 静かな音楽とゆったりと映し出される自然、ふっとすると聞き逃したり見逃したりしやすい構成でしたが、バリアフリー日本語字幕版で鑑賞したので、字幕での説明があり、より情景がよく分かりました。登場人物たちの会話も必要最低限で、変な説明はなく、あるがままを感じてほしいとの監督からのメッセージなのかなと感じました。登場人物それぞれに背景があり事情があり、それぞれの信念に沿って行動しているけれども、思わぬ結果を招くことがある…現実とは悪意が無くても悪い方へ転がる事もある…そんなものなんだと静かに語られている気がしました。