監督:ケン・ローチ
製作国:イギリス・フランス・ベルギー・イタリア合作
製作年:2012年
物語:
ケンカの絶えない人生を送るロビー(ポール・ブランニガン)は、恋人や赤ちゃんのために人生を立て直そうとするが、またもトラブルを起こしてしまう。服役の代わりに社会奉仕活動を命じられ、奉仕活動指導者でウイスキー愛好家のハリー(ジョン・ヘンショウ)からスコッチウイスキーの奥深さを教わり、テイスティングの才能が開花。仲間とともに1樽100万ポンド以上する高級ウイスキーの分け前をもらおうと旅に出る。
感想:
前半はシビアな現実が描かれ、後半はドキドキ感とユーモアが入り混じった展開で思った以上に映画に引き込まれました。
人生をやり直すのに、本人の決断、周りの支え、運を引き寄せる力が必要だなと感じました。ロビーは真面目になろうとしても、ケンカをふっかけてくる相手が街にいて、本人が望まなくてもトラブルが起こってしまいます。それでも恋人やハリーなどが支えてくれて、寸前のところで大きなトラブルに発展せずにいます。しかし、このままじゃいつか刑務所入りになると思い、やり直す手段として選んだのがハリーが赤ちゃんの誕生祝いに飲ませてくれたスコッチウイスキーでした。この運命的な出会いがチャンスを呼び込むことになります。やり直すために選んだ手段は映画的には面白いですが、なんだかこれでいいの?とスッキリしない気分を感じました。でも、最後はハッピーになるので、後味は良かったです。