監督:森﨑東
制作国:日本
制作年:2013
物語:
長崎で暮らすサラリーマンのゆういち(若松了)は漫画家や演奏活動など多彩に活動している。最近の悩み事は同居する母みつえ(赤木春恵)が認知症となり様々な問題を引き起こすことである。何とか介護していたが、とうとうグループホームへの入所させる事を決意する。グループホームへ入所してもみつえの認知症は進んでいく。ゆういちの事さえ分からない時がある。そんな母を見つめながら、ゆういちは若き頃の苦労した母の姿を思い出していく。
感想:
認知症の人は現在と過去を行ったり来たりしていて、私たちにとっては不可解と思う行動も、過去の出来事に基づいて行動しているからなのだということが描かれ、妙に納得しました。認知症の人の行動を理解するのはその人の人生を一緒に振り返り、その世界に入っていく事が大切ということに気づかされました。
介護は大変ですが、視点を変えてみる。全てを家族で背負い込まず、限界と思ったら他者の力を借りる。気持ちを時々リセットしていくことが秘訣なのかなぁと感じました。