虹色空間から~

日々の生活で興味あることを綴ります

映画「神様のカルテ2」

監督:深川栄洋
出演:櫻井翔/宮﨑あおい/藤原竜也柄本明/市毛良江/原田泰造
製作国:日本
製作年:2014年
 
物語:
長野県の町の病院で日夜仕事に奔走する内科医の一止(櫻井翔)は妻・榛名(宮崎あおい)の出産を間近に控えても仕事でゆっくり2人の時間を持つことも難しかった。そんな折、大学時代の同期で親友のエリート医師辰也(藤原竜也)が本庄病院に赴任してきて一止を喜ばせる。だが、彼は勤務時間が終了するとすぐに帰宅し、時間外の呼び出しにも全く応じない辰也の医師としての態度が一止は理解できず、2人の関係にも微妙な雰囲気が漂う。
 
感想:
休む暇もなく急患患者が運ばれてくる夜間の救急外来のシーンから物語は始まります。とてもしおれた様子ではあるが、次々と指示を出し奮闘する医師の一止の姿が映し出されます。第1作ではどんなに忙しくてもハツラツとしていた印象でしたが、この第2作ではどのシーンにも疲れが見られ、あれからますます大変な日々を過ごしたのだなという年月を感じました。
今回のテーマは医師も人間であるということ。医師は24時間365日何もかも犠牲にして患者のために働かねばならないのか?医師は病気だけを治すのが仕事なのか?これらの答えは人によって様々であると思います。医師がそのことを考えるだけではなく、私たち患者1人1人も医師が人間であることを頭に入れ、全てを医師にゆだねるのではなく治療を受ける当事者としてどうするべきなのか考える意識が必要だと感じました。
正解のない重いテーマではありましたが、一止ののほほんとした性格と、何もかもつつみこむような榛名の笑顔とが映画全体を爽やかにしていて、充実感を得られた作品でした。