虹色空間から~

日々の生活で興味あることを綴ります

映画「チョコレートドーナツ」

監督:トラヴィス・ファイン
出演:アラン・カミング/ギャレット・ディラハント/アイザック・レイヴァ/フランシス・フィッシャー
製作国:アメリ
製作年:2012年
 
物語:
1979年、カリフォルニア。女装のショーダンサーで日銭を稼ぐルディ(アラン・カミング)はある日、ゲイであることを隠して検事として働くポール(ギャレット・ディラハント)に出会い恋に落ちる。同じころ、ルディはアパートの隣に住むダウン症の少年マルコ(アイザック・レイヴァ)にも出会う。マルコは薬物中毒である母の愛情を受けずに育ち、母は逮捕され刑務所に入ることになってしまった。ルディはマルコを思い、ポールの力を借り3人で家庭を築き始める。しかし、ゲイであるがゆえにマルコと引き離されてしまう……。
 
感想:
偏見は心の目を曇らせてしまうものなのだなぁと感じました。知らない人に囲まれ愛情も十分に受けられないであろう家庭局の施設、薬物中毒で息子の世話も十分にできない母親、ゲイのカップルだけどマルコのことを愛おしく思い世話をするルディとポール。冷静に考えればどこで暮らすのがマルコにとって幸せなのか一目瞭然です。ゲイへの嫌悪感、悪影響を与えるという観念はどんな肯定的な事実をも吹き飛ばしてしまいます。私たちの身の回りにも偏見による様々な不幸が渦巻いています。好き嫌いの感情はいたしかないとは思いますが、何か判断する時には冷静に良いこと悪いことを公平に見て判断できるように心がけないといけないなぁと感じました。
その他、ルディを演じたアラン・カミングの何とも言えない女らしい仕草とたくましさが同居した光る演技とマルコを演じたアイザック・レイヴァの時折見せる最高の笑顔など、いろんな見どころのある作品でした。