虹色空間から~

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映画『アリス・イン・ワンダーランド 時間の旅』

監督:ジェームズ・ボビン
製作国:アメリ
製作年:2016年

物語:
亡き父の跡を継いでワンダー号の船長となったアリス(ミア・ワシコウスカ)は3年に及ぶ船旅からロンドンに帰郷した。しかし、船を手放さなねばならないピンチが襲いかかる。そんな時、アリスは青い蝶アブソレムに導かれ、再びワンダーランドへと足を踏み入れる。そこで、マッドハッター(ジョニー・デップ)の様子がおかしいことを聞く。マッドハッターは、ワンダーランドで死んだと思っていた家族が実は生きているのではと思い悩んでいたのだった。アリスは、白の女王(アン・ハサウェイ)たちから頼まれ、マッドハッターの家族をよみがえらせるべく、過去を変えようと、時間の番人タイム(サシャ・バロン・コーエン)から時間をコントロールできる“クロノスフィア”を盗み、時間をさかのぼる。

感想:
前作の内容はあまり覚えておらず、振り返っても印象的なシーンが断片的に思い浮かぶだけでした。続編のアメリカでの評判が芳しくないとも聞いていたので、ジョニー・デップティム・バートンのコンビの続編だしという義務感からの鑑賞でした。でも、監督は別の人だったんですね。ティム・バートンは製作での関わり…。見終わった後、パンフレットを開いて初めて知りました。何となく映画化が爽やかでいつも何となく感じる不気味感がなかったなぁとは思ったのですが、そのせいだったのですね。妙に納得しました。しかし、映画の物語はともかく、最初から最後までスリルとスピード感あふれる展開で、気がついたら映画が終わっていて、エンターテインメント的な要素は盛り沢山でした。
それにしても、みんなから慕われる白の女王が実は腹黒さを持っていたり、残忍な赤の女王が短絡的なだけで純粋な印象を受けたり、アリスにしてもマットハッターのためにワンダーランドを破壊することも顧みない思慮のなさをさらし続けたり、人の持つ多面性を描いていたなと感じます。まだまだ暴かれていない部分も多いように感じますので、もしさらに続編があるとしたら、そのあたりのドロドロ感を描いてくれることを期待します。