虹色空間から~

日々の生活で興味あることを綴ります

春日大社 千年の至宝

【鑑賞データー】
開催日程:2017年1月17日~3月12日
開催場所:東京国立博物館 平成館
鑑賞日:2017年2月8日

【感想】
上野には何度も足を運びましたが、東京国立博物館は初めてです。正面は博物館らしい、重厚な建物でした。展示会場の平成館は左手の奥で、近代的な雰囲気でした。
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今回、春日大社の至宝を鑑賞しに来ましたが、よく知っているのではなく、新聞広告に惹かれたから。正確な所在地も知らず、歴史も知らず、での鑑賞でした。しかし、看板を見ているだけでワクワクしました。
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この日は予定がつまっていたので、開館30分前には到着。開館と同時に鑑賞を開始しました。開館直後は人がまばらで、興味がある展示は少し待てば近くでじっくりとみることができました。また、気になった展示は戻ってもう一度じっくり鑑賞するなど、自分のペースでまわれてとても良かったです。
展示内容は予習もほとんどせずに行ったので、音声ガイドをつけ、知識を補いました。まず驚いたのは国宝が次から次へと並んでいることです。古い変哲のない木箱や昔の古びた武器など国宝と表示されていなと分からないものも多かったです。あまりの多さにだんだんと見る足もはやまりました。
展示物の中で目を引いたのは「国宝 金地螺鈿毛抜形太刀」です。金色に輝き、鞘に竹林ですずめを追う猫の様子が絵巻物のように掘り書かれ、猫の目などに色ガラスがはめ込まれるなどね、装飾の素晴らしい太刀です。まわりを何度かグルグルしてしまいました。
それ以外では春日宮曼荼羅にも引き付けられました。春日山・5人の神様・社と構図はどれも似ていました。同じような構図を会場内で流れていた映像で見ましたが、曼荼羅の方が神秘的で祈りをささげたい気持ちになりました。古くからの信仰の様子が目に浮かぶようでした。
また、音声ガイドから流れてきた「天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも」と安倍仲麿が詠んだ歌の春日が春日大社を指しているという話にびっくりでした。この和歌は暗記しているぐらいですが、春日とは、霞がかかっていると思っていました。大きな勘違いです。西安で見た安倍仲麿像を思い出し、どれほど故郷を思っていたのだろうか?と感慨にふけりました。
春日大社の歴史、風景にとても興味が沸いたので、ぜひ一度訪れてみたいと思いました。
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会場内は撮影コーナーがあり、毎年2月と8月に行われる、万灯籠を再現していました。