虹色空間から~

日々の生活で興味あることを綴ります

青羽悠『星に願いを、そして手を。』

【本の紹介】
収録作品:星に願いを、そして手を。
出版社:集英社
初版発行:2017年2月28日
物語:幼馴染の祐人・理奈・春樹・薫の4人は宇宙に興味を持ち、図書棟とプラネタリウムが合わさった施設にすぎない町の科学館にいも集っていた。しかし、高校を卒業してから疎遠になっていた。親しくしていた科学館の館長の突然の死をきっかけに再び顔を合わせた4人は館長の過去にまつわる謎を知る過程で、自分たちの過去も振り返っていく。

感想:
小説すばる新人賞を16歳という史上最年少で受賞したとの宣伝文句にひかれ、手に取りました。
夢をテーマとした青春物語です。16歳の若々しさあふれる文章で言葉が読んでいて少し恥ずかしくなるほどストレートなところも多くあります。しかし、キャラクターや構成がしっかりとしていて、文章に違和感なく溶け込んでいて、すんなりと心に響くところがすごいと思いました。物語の展開もとてもストレートですが、飽きずに読み続けることができ、読み終わって、澄みきった、清々しい気分になったなぁと感じました。