虹色空間から~

日々の生活で興味あることを綴ります

室賀氏の墓を訪れて

2018年9月26日、東京は小雨が降りしきる早朝、長野県上田市に向けて出発しました。前日にテレビで松茸が豊作と聞き、松茸買いに行きました。上田の知り合いに聞いたところ、市内の直売所は買いに行く人も多いので売り切れている可能性が高いとのことで、車で約1時間かけて、長和町の「和田宿ステーション」という所まで足を延ばしました。旧中山道が通る歴史ある山間は車通りも少なく、山と田畑が広がりのどかな雰囲気でした。
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こちらでは様々なキノコが採れるようで「ホンシメジ」や「コウダケ」など、今まで見たことのない種類のキノコが並び、もちろん松茸もありました。上田市内で販売されている値段よりは割安で、陳列されている数も多かったのため、自分好みの松茸を購入できました。朝に取り立てという松茸を焼くと、香りのよさはあまり感じなかったのですが、水分がたっぷりでみずみずしく、東京のスーパーで買ったものとは全く違いました。味はさっぱりで上品な感じでしたが、「おいしい!」と感嘆するまでではなく、旬の味覚を味わえて良かったという感じでした。

目的の松茸を手に入れ、その後にまだ時間があったので、大河ドラマ真田丸」で有名になった室賀正武…「黙れ!小童!」のセリフが印象に残り注目を集めた、祖先の墓を訪れました。上田市の室賀地区にある前松寺(ぜんしょうじ)に「室賀氏の墓」があります。小さなお寺ですが、景色も良く、山栗なども落ちていて、自然豊かな土地にたたずんでいます。入口から見ると、門と境内の緑とのコントラストが綺麗で、素敵なお寺でした。
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この前松寺は室賀正武の曽祖父にあたる室賀盛清がつくったお寺です。室賀正武真田昌幸との謀略線に敗れ、この地を離れた後、墓も荒廃してしまいました。しかし、江戸時代に徳川家の旗本になったいて室賀氏の子孫が墓参りに立ち寄ったため、村人の手で現在のように墓が移転整備されて、今へと伝わっているようです。
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墓は寺より少し高い場所にあり眺めも良いです。墓から見える景色の中に小さい三角の山(松のとなりに半分だけ見える山)に室賀氏が築いた山城・笹洞城(ささぼらじょう)があるそうです。石垣なども少し残っているようなので、次の機会にはぜひ登ってみたいと思います。
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