虹色空間から~

日々の生活で興味あることを綴ります

映画『わたしのかあさん-天使の詩-』

監督:山田火砂子

出演:寺島しのぶ/落井結子/常盤貴子安達祐実渡辺いっけい

製作年:2024年

製作国:日本

 

物語:

 障がい者特別支援施設の園長である山川高子(常盤貴子)はある日、親友の河合優子(安達祐実)から母親・清子(寺島しのぶ)のことを本にしないかと声をかけられた。
 親友の言葉に高子は小学三年生の頃を思い出す。同級生に母親を見られたくなくて、授業参観のお知らせを隠しも、それを見つけた清子は授業参観にやってきて、騒がしくおどけ、同級生から失笑をされ、高子もからかわれてしまう。母・清子をうとましく思っていた高子は両親が知的障がい者であることを知らされ動揺する。

 

感想:

 笑いの中に、日々の日常にある問題も織り込んだ、監督の思いがつまった作品に仕上がっていたと思います。地域社会ではなかなか理解されない現実、知的障がい者の親族を持つことでのいじめ、いろいろな辛い事が沢山ある事でしょう。何があっても明るく笑い飛ばす、清子は人としては強くたくましい!確かに手助けは必要かもしれませんが、人は誰しも支え合いながら生きています。各個人の強みを見つけていくことが大事ということを改めて気づかされました。また、実力者ぞろいのキヤストの中で、作品を引っ張っていく小学生の高子を役の落井結子は母親をどう受け止めてい良いのか葛藤する姿を見事に演じていて素晴らしかったです。見た顔だな…と思っていたら、大河ドラマ「光る君へ」でも主人公の子役を演じていて、さすがです!とうなりました。