虹色空間から~

日々の生活で興味あることを綴ります

映画「春を背負って」

監督:木村大作
製作国:日本
製作年:2014年
 
物語:
何億も瞬時に動かす金融の世界で働く長峰亨(松山ケンイチ)のもとに、突然、立山連峰で山小屋〝菫小屋〟を営む父・勇夫(小林薫)の訃報が届く。帰郷した亨は気丈に振る舞う母・菫(檀ふみ)と、父が遺した菫小屋で父の想いに触れた亨は、小屋を継ぐことを決意する。
山での生活に悪戦苦闘する亨は、山中で遭難しかけたところを亨の父に助けられ菫小屋を手伝っていた高澤愛(蒼井優)、父の友人と名乗るゴロさん(豊川悦司)、二人の力を借りて、小屋の主として一歩一歩進んでいく。
 
感想:
ゆっくりとしたテンポ、場面にあわそうとする過剰なほどの音楽、クサいセリフのオンパレード、古き良き時代の香り漂う映画でした。亨が山男へと成長していく姿がメインなのだとは思いますが、この映画で圧倒的な存在感を放っていたのはゴロさんこと豊川悦司で、彼の一挙一動に目が奪われてしまい、亨が霞んでしまいました。ゴロさんがどんなにクサい台詞を言っても自然にサラリと聞こえて違和感がありませんでし、どんなことがあっても守ってくれそうな安心感たっぷりのたくましさとやさしさが醸し出される雰囲気、格好いい豊川悦司を見れただけでも映画を見たかいがありました。
私は登山は大っ嫌いなので、山小屋のあるような高い山など行ったことはありません。ましてや重い荷物を背負って山を登るなど、考えただけでも恐ろしいです。山小屋まで食糧などの荷物を全て背負って運ぶシーンがありましたが、想像を絶する世界でした。そうまでして、山小屋を続けようとする気持ちは全く理解できませんが、山が好きな人には素晴らしい職場なのかな?と少し感じました。映画で自然の映像を見るだけでも、すがすがしい気分になりました。