虹色空間から~

日々の生活で興味あることを綴ります

映画『ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声』

監督:フランソワ・ジラール
製作国:アメリ
製作年:2015年

【物語】
12歳のステット(ギャレット・ウェアリング)は、学校でトラブルばかり起こす問題児。生活に追われ酒に溺れる母親と、2人で暮らしている。しかし、突然の事故で母親が亡くなり、ステットが通う学校の校長スティール(デブラ・ウィンガー)は彼の歌の才能を見抜き、著名だが厳格なカーヴェル(ダスティン・ホフマン)が指導する全米一の国立少年合唱団の付属学校に転校をすすめる。
ステットは厳しい規律、クラスメイトのいじめ、初めて触れる音楽の難しさを前に、新しい生活になかなか馴染まないままのステット。ベテラン教師のカーヴェルは、自身が過去に才能を否定されたこともあり、才能に恵まれながらも逃めなかったが、次第に歌の世界に引き込まれていく。

【感想】
アメリカにも国立少年合唱団があることに驚きました。少年合唱団と聞くとウィーンを思い浮かべるからです。映画の中で対抗意識を持っていたり、日本にも公演のため来日していたりするので、しっかり活動している合唱団のようです。古めかしい学校はヨーロッパ風で、常に制服を身に着けて歌のレッスンに取り組む生活は、どこか神秘的です。ボーイ・ソプラノ自体が声変わりをする前の少年が出すことのできる神秘的な声であるので、とてもマッチしていて良かったです。
ただ、ソプラノの高いキーの声は私は苦手なので、映画の中で披露される歌声に酔いしれることができなかったことがとても残念です。
物語はステットが歌を通して学び成長していくというベターなストーリー展開なので、分かりやすく安心して見るこどできました。ちょっと、できすぎ?感が強かったですが、アメリカ映画なので、そんなものかな…と思いました。