虹色空間から~

日々の生活で興味あることを綴ります

映画『コーダ あいのうた』

監督:シアン・ヘダー

出演:エミリア・ジョーンズ/トロイ・コッツァー/マーリー・マトリン

製作国:アメリカ・フランス・カナダ合作

製作年:2021年

 

物語:

海の町で漁業を生業とする家族と暮らす高校生のルビー。彼女は家族の中で1人だけ耳が聞こえ、幼い頃から家族の耳となっていた。新学期、合唱クラブに入部したルビーの歌の才能に気づいた顧問の先生は、都会の名門音楽大学の受験を強く勧める。進学か家族の耳となって支えるか、 ルビーは悩むが……。

 

感想:

今年のアカデミー賞作品賞を受賞。久々に見終わった後に爽やかで明るい気分となる作品が受賞したなと思いました。問題のある家族と自分の夢、どちらを選ぶかという王道の物語。独特の世界を持つろう者の家族に囲まれ、小さいころから嫌な思いをたくさんしてきたと思われるルビーは少し卑屈ではあるものの、素直で家族思いの女性へと成長します。だからこそ、自分の夢を優先するのに多くのためらいがあります。その過程がじっくりと丁寧に描かれ、物語が進むうちにジワジワとした感動が広がりました。また、新しい世界に足を踏み出してみる勇気を持てば、様々な可能性が待っているという希望溢れる気持ちにもなりました。