虹色空間から~

日々の生活で興味あることを綴ります

映画『花戦さ』

監督:篠原哲雄
製作国:日本
製作年:2017年

物語:
時は戦国。京の中心・六角堂。人々の幸せと世の安寧を祈って、花をいける日々を送る花僧・池坊専好(野村萬斎)はある日、時の権力者・織田信長(中井貴一)の御前でいけばなを披露する。若き豊臣秀吉(市川猿之助)・前田利家(佐々木蔵之介)・千利休(佐藤浩市)たちも見守る中、披露したのは「昇り竜」をイメージした前代未聞の巨大な松だった。そして…信長に「見事なり」の一言をもらう。十数年の時が過ぎ、豊臣秀吉の世になっていた。圧倒的な権力を背景に民を締め付け、意に沿わない者を次々と死に追いやりはじめる。

感想:
池坊は寺の住職であり、花をいけたり、いけ方を教えたりしていたことに「へ~」と思いました。そして、織田信長の御前にいける松の作業は「まるで大工さん?」ばりで、思い通りのかたちの松を作るため、木を伐り、木を継ぎ合わせます。あれって「いけばななんですか!」とびっくりしました。専好が花一輪で表現することの奥深さを説くくだりには「ほー」と感嘆しました。
いけばななど全くしたことがなく、いけばなのアレコレを知れて楽しかったです。また、鑑賞マナーを呼びかける予告を使った映像を何度も見ていたので、「あーっ」このシーンが使われているのかと見つけるのも楽しかったです。
ただ、ストーリーの方は昨年の大河ドラマでブラック秀吉をたっぷりと見すぎたせいか、秀吉ならこのくらいやってしまうだろうな…と残虐なシーンでも淡々と見てしまいました。そのため、盛り上がりが自分の中ではなくて、花で秀吉の心が動いても一瞬だよね…と冷めて見えてしまい映画に入り込めなかったことが残念でした。