虹色空間から~

日々の生活で興味あることを綴ります

迎賓館赤坂離宮

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一度は訪れてみたいと思っていた迎賓館赤坂離宮へようやく足を運びました。予約制である和風別館は残念ながら抽選ではずれてしまいましたので、予約なしでも入場できる本館と主庭、そして無料で場できる前庭を見て来ました。白い鉄格子に金色の装飾がほどこされた正門の向こうに西洋風の宮殿のような建物が見えると、まるで別世界に来た気がしました。周辺には警備員や案内係が数メートルおきにいて、入場の際には手荷物検査はもちろん、金属探知機もくぐり、物々しさを感じました。
入場券販売機のすぐ脇にある建物では迎賓館赤坂離宮を解説するDVD(17分)が鑑賞できるようになっていて、鑑賞してから本館に入ると鑑賞のポイントが良く分かります。
本館内は撮影が禁止され、壁にも触れることは禁止で、少し緊張感をもって廊下を進みます。白い壁に高い天井が日常とは違う空間を醸し出していました。最初に正面玄関から中央階段を下からのぞきます。両壁の大理石はキラキラと光り、まるで鏡のようで、赤絨毯が敷かれた階段と見上げた先にうつる白と金色の天井とのコントラストが素敵でした。
次に「花鳥の間」に入りました。柱や壁には木が使われていて、和風で落ち着いた雰囲気です。壁に掛けられた七宝焼はまるで日本画の絵のようで、色合いも多彩で繊細でした。続いて入った「彩鸞の間」は少しこじんまりした感じで、洋風の部屋なのに、甲冑のレリーフがあり、不思議な感じがしました。
「2階大ホール」は下から階段を見上げた先で、正面には「朝日の間」があります。残念ながら今は天井画を修復中で、室内の説明写真や壁の装飾として使われた京都西陣織の金華山織が置かれ、ビードロのような肌触りを実際に触れて感じることができました。
最後は「羽衣の間」です。天井に謡曲「羽衣」の景趣が描かれているとのことで、上を何度も見上げましたが、首が痛くなるだけで良く分かりませんでした。休憩用の椅子も置かれていて、一休みしている方も多かったです。舞踏会場として設計されたようで、壁のレリーフには楽器などがあしらったものが多かったです。

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建物内の見学を終えると主庭を散策しました。綺麗にととのえられた松と大きな噴水が特徴です。派手さのないに庭の作りが日本的なようにも感じました。

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最後に前庭にまわり、建物の正面をじっくりと鑑賞しました。屋根の上に甲冑の武士?らしきものがあり、洋風の中にも日本らしさを取り入れた建物なんだなと改めて思いました。前庭から正門までは緑色に輝く芝生が植えられ、のんびりと散策したり、置かれているベンチでゆったりとしたした時間を過ごすこともできます。非日常的な世界を堪能できる、とても良い場所だなと思いました。今度はぜひ、和風別館を訪れたいと思いました。