虹色空間から~

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松山・宇和島への旅

2018年5月29日~6月1日までの日程で松山と宇和島へ行ってきました。小学生の頃に訪れていますが記憶がほとんどなく、初めて訪れるような感じでした。なので、有名な観光地をいろいろと巡ってきました。

最初に行ったのは松山城です。小高い山の上に天守があるため、ロープウェイで本丸近くまで上がりました。現存天守の1つであり、門や櫓も比較的残り、小天守なども復元され、城としての全体像が比較的分かりやすいです。江戸時代初期に築城が始まったため、戦いを念頭に防備を強化した城なのだなということが、様々に感じられました。例えば隠れ門と呼ばれる門は裏側に小さな門をつけて石垣で隠して敵を背後から襲えるようにしてあり、また屏風折の石垣(写真)は石垣を攻める敵を各方向から攻撃できるようになっています。
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天守は本壇と呼ばれる一段高い位置にあり、本壇に入るための一ノ門は後方にある小天守から丸見えの構造で、背後からの攻撃も可能となっています。知れば知るほど、考えられた造りに感心しました。本丸にはまた、野原櫓(写真)と呼ばれる櫓があり、日本で唯一現存する望楼型二重櫓で、天守の原型と言われているめずらしい櫓があります。望楼型の天守をこじんまりとさせたような建物で、変わった雰囲気を持っているなと感じました。
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松山城を後にして、道後温泉へ向かいました。よくテレビ等で見る道後温泉本館にて入浴をしました。修学旅行らしき学生たちが入口付近に大勢いて、大変にぎわっていましたが、温泉の中は比較的静かで安心しました。浴室は「神の湯」と霊の湯」の2つありすが、入浴だけに立ち寄ったので、「神の湯」に入りました。お湯は透明で匂いもなく、お湯の温度もぬるめで、リラックスして入浴ができました。外に出る日はすっかりと暮れ、建物がライトアップされていました。
北正面側はふすまにカラフルに彩られ、屋根の上には赤いギヤマンガラスがはめられた障子わもつ振鷲閣が赤々と光り、天辺には白鷺に発見それたという伝説の象徴である白鷲が白く輝き、不思議な雰囲気を醸し出していました。
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松山から移動し、宇和島に到着してまず向かったのが宇和島城です。こちらも現存天守があります。櫓や門のほとんどが残っておらず、小さな天守だけがポツンとひっそりたたずんでいます。石垣も苔や草に覆われているところも多く、整備されすぎてなくて、いい雰囲気が漂っていました。
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3重3階の造りである天守内部は単純ですっきりとしています。天守の最上部はさらにこじんまりしていて、質素な造りとなっていて、「宇和島城下絵図屏風」の複製ヒヒが所狭しと飾られていました。
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宇和島城を出て、和霊神社というこの地域では有名な神社へ参拝しに行きました。日本一と言われる石造りの鳥居があるこの神社は昔々、伊達家の家臣であった山家清兵衛を祀った神社で、和霊様と中四国で信仰を集める和霊信仰の総本山です。7月には四国三大祭りのひとつにもあげられる「和霊大祭「」が開かれます。
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その「和霊大祭」と合わせて行われる「うわじま牛鬼まつり」に登場する牛鬼は鬼の頭に牛の体を持ち悪魔祓いをしてくれるとのことで、祭りの時は各町から牛鬼が集まり、宇和島のメインストーリーを練り歩きます。道の駅・きさいや広場で実物の牛鬼が飾られていましたが、巨大な大きさで、迫力がありました。
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山の自然にも触れようと、宇和島から車20車2ほどの所にあるか成川渓谷にも足を延ばしました。温泉やレストラン、宿泊施設にキャンプ場などもあり、気軽に自然を楽しめる場所です。足摺宇和海国立公園の一角である鬼ヶ城連峰から流れ出る清流が作った渓谷です。川が花崗岩の岩肌を白く磨き、木々の緑と苔が調和した美しい景観を作っています。
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また、岩の上に木が生ている「だるま岩」と呼ばれる岩も見ごたえがありました。
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最後に訪れたのが南楽園です。四国最大規模の日本庭園が楽しめます。ちょうど菖蒲まつりが開催中でした。
規模が大きすぎて、風情は今一つな感じですが、周囲を山に囲まれていて、日常を忘れる空間としてはいいなと思いました。入口を正面にある休息所の入口にある「大山かまぼこ」では愛媛の名物であるじゃこ天はもちろん、ジューシーなじゃこカツや一口サイズでたべやすいじゃこ餃子も販売していて、おやつにピッタリで両方ともパクパク食べてしまいました。
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レンタカーを借りて回りましたが、車窓から見る山々も素敵でしたし、何ヶ所か立ち寄った道の駅ではミカンやミカンジュースが沢山置いてあり、さらには買い物をした店の人は方言を使われる方も多くて、愛媛ならではをたっぷり味わってきました。