映画『シエイプ・オブ・ウォーター』

監督：ギレルモ・デル・トロ

出演：サリー・ホーキンス／オクタヴィア・スペンサー／マイケル・ジャノン／リチャード・ジェンキンス／ダグ・ジョーンズ

製作国：アメリカ

製作年：2017年

物語：

1962年、米ソ冷戦時代のアメリカで、政府の極秘研究所の清掃員として働くイライザ(サリー・ホーキンス)は声が出せず、手話で会話をしている。同僚の黒人女性のゼルダ(オクタヴィア・スペンサー)は手話が分かり、おしゃべりで、２人組で清掃作業をしていた。ある日、２人は研究所に不思議な生物が運び込まれるところを目撃する。イライザはアマゾンで崇められていたという人間ではない「彼」(タグ・ジョーンズ)に心惹かれ、こっそりと「彼」に会いに行くようになる。

感想：

人間ではない「彼」と人との恋愛模様を描いたファンタジーということで、最初は躊躇しましたが、今年のアカデミー賞作品賞受賞作品でしたので、大外れはないと思い観に行きました。

ファンタジー要素が多いのかな？と思っていたら、極秘研究所では人間ではない「彼」を鎖でつなぎモルモットにしているし、ロシアのスパイも絡んでくるしで、サスペンスチックなところも多く、盛り沢山でした。人間ではない「彼」は人間の言葉は話せませんが、教えると手話で会話がき、二本足で立ってしっかり歩きます。水の中を自由に泳ぎ、海水に近い状態にいないと衰弱してしまう、など人間にはない特徴はありますが、親しみを感じる設定となっていて、イライザが心を寄せていく気持ちに同調しやすいようにしたのかなと思います。それでも私としては違和感がいっぱいでした。

設定の年代が1960年代と古く、警備にしても、監視機能にしても、今より多くの穴があり、それが物語展開を面白くしていますが、単なる掃除不が極秘研究を起行っている部屋に１人で入り込んでも大丈夫なんて？とツッコミを入れながら観ていました。昔ながらのどこかのんびりとした雰囲気を感じるからこそのファンタジー映画なのかなもしれません。見終わった後は少しのんびりした気持ちで時間を過ごしたいなと思いました。