監督:ビム・ベンダーズ
製作国:日本
製作年:2023年
物語:東京・渋谷でトイレの清掃員として働く平山(役所広司)。淡々とした同じ毎日を繰り返しているようにみえるが、彼にとって日々は常に新鮮な小さな喜びに満ちていた。しかし、そんな日々にも様々な変化が訪れる。
感想:
ドイツ人監督の視点から撮る日本はどこか、異国の雰囲気がしました。風景の切り取り方や照明の使い方が違うのかな?不思議な感覚でした。また、最近、渋谷には全く行っていないのですが、出てくるトイレがどれも珍しいデザインでびっくり!そして、どのトイレも綺麗!黙々とトイレを清掃する平山の姿が神々しく見えました。さらに、朝、仕事のために、玄関のドアを開ける平山の顔の嬉しそうで穏やかな様がとても印象に残ります。淡々とした毎日こそがかけがえのない喜びである…平山の表情や行動がゆったりとした時間の中で映し出される事で、ジワジワと浸透し、気持ちが伝わってきました。言葉少ない中で、感情豊かに演じきった役所広司はさすがだなと改めて思いました。