虹色空間から~

日々の生活で興味あることを綴ります

ニューヨーク・シティ・バレエ 2013

鑑賞日:2013年10月23日水曜日14:00開演
座席:B席(3階)
プログラム:A
 
<プログラム紹介と感想>
【セレナーデ】
メインダンサー:ミーガン・フェアチャイルドレベッカ・クローン/ジェイニー・テイラー/エイドリアン・ダンチグ=ワーリング/ロバート・フェアチャイルド
 
青白く照らされた舞台に淡い水色の衣装をつけたダンサーたちが姿をあらわします。整列してポーズをとっている姿はまるで写真か絵のように無機質で透明感を感じます。そして音に合わせ、やわらかく、キビキビと静かに動き出していきます。幻想的な世界を作り出しながら、徐々に激しく、感情がほとばしり、内面のぶつかりあいへと変化していき、とても人間的なものを感じるようになります。静→動、無→激情への流れるような変化を楽しむことができました。
 
【シンフォニー・イン・スリー・ムーブメツ】
音楽:イーゴリ・ストラヴィスキー
メインダンサー:サヴァンナ・ロウェリー/ショーン・スオッツィ/タイラー・ペック/テイラー・スタンリー/エリカ・ペレイラ/アンソニー・ハクスリー
 
ストラヴィンスキーの独特で複雑な旋律に乗せて、舞台の上を力強く動きまわるバレエで、ダンサーたちは大変だろうなと思いながら見ていました。複雑に変化する音に合わせて細かい振付がされていて、音の一つ一つを大切に表現するバランシンらしい振付だなと思いました。
 
【タランテラ】
音楽:ルイス・モロー・ゴットシャルク
ピアノ:エレイン・シェルトン
メインダンサー:アシュリー・ボーダー/ダニエル・ウルブリック
 
 
ガラ公演で披露されるようなバレエでした。軽快で速いlリズムで展開していく音楽に乗せて、たくさんのテクニックが組み込まれ息をつく暇もないぐらいペアダンサーが踊っていきます。それもタンバリンを持ってたたきながら。見ている方はワクワクして見入って、とても楽しめるバレエです。やはらこのようにテクニックを楽しめるバレエは面白くて大好きです。バランシンはからだを捻ったり、通常の姿勢に1つ動作を加えて変化をつける振付が多く、見ていて不思議に感じることが多くあります。それは、より複雑な振付けであることで、ダンサーたちは大変と思いました。
 
【ウエスト・サイド・ストーリー組曲
歌手:ロブ・ローリー/ラーラ・マリー・ヒルナー/ジュリー・プライス/ホイットニー・ウェブスター
振付:ジェローム・ロビンズ
メインダンサー:ロバート・フェアチャイルド(トニー)/アンドリュー・ヴェイエット(リフ)/アマール・ラマザール(ベルナルド)/ジョルジーナ・パズコギン(アニタ)/ローレン・ラヴェット(マリア)/グレッチェン・スミス(ロザリア)
 
今回のプログラムの中で一番楽しみだったのがこの演目です。テレビなどで時々見かけていたダンス映像に何となく違和感があり、映画もミュージカルも見たことがありませんてせした。しかし、バレエなら違和感なく見ることができるかも、と期待していました。期待通りでした。バレエの舞台では踊りがとてもしっくりきました。歌も含めてストーリーを伝えるのではなく、踊りで伝えていくそのことが、すんなり心に入ってきた要因かもしれません。ロビンズが舞台用に振付を変えているかもしれませんが、映像で違和感を持っているシーンと同じ踊りでも舞台では力強さを出す表現として伝わってきました。とても迫力のある音楽と踊りを楽しむことができました。