虹色空間から~

日々の生活で興味あることを綴ります

映画『天気の子』

監督:新海誠
声の出演:醍醐虎汰朗/森七菜/本田翼/吉柳咲良/小栗旬
製作国:日本
製作年:2019年

物語:
離島から家出して東京にやって来た高校生の帆高(醍醐寅汰朗)。アルバイトを探すも、身元がはっきりしない少年を雇ってくれるところはなかった。生活はすぐに困窮し、最後に頼ったのは船で出会った怪しい男・須賀圭介(小栗旬)をだった。須賀はオカルト雑誌のライターをしていた。帆高はネタ集めの仕事をまかされる。そんなある日、帆高が困窮した時にハンバーガを恵んでくれた少女・陽菜(森七菜)に再会する。小学生の弟と2人きりで暮らす彼女には、「祈る」ことで空が晴にできる不思議な能力があった。

感想:
物語である雨が降り続く東京で晴を呼ぶ少女が登場するファンタジーにマッチした絵の綺麗さ、そして絵と音楽の融合、前作と変わらず素敵でした。そして、盛り上げ方の上手さ、時々挟まれる笑いのポイント、バランスよく配置されていて、ヒットのツボを心得ているなと思いました。
ワクワクドキドキの物語展開と音楽を何も考えずに楽しんで、心がとてもリラックスできました。映画を観るといろいろと考えてしまうことも多いですが、この映画のように単純に楽しむことも大事だなと改めて思いました。

映画『新聞記者』

監督:藤井道人
出演:シム・ウンギョン/松坂桃李/本田翼/岡山天音
製作国:日本
製作年:2019年

物語:
東都新聞の記者・吉岡エリカ(シム・ウンギョン)のもとに、医療系大学新設計画に関する極秘情報が匿名FAXで届いた。同じころ、この計画に関係していた閣僚が飛び降り自殺したニュースが飛び込んでくる。事件の関連性を探るため取材をしていた吉岡は自殺した官僚の元部下である内閣情報調査室・杉原拓海(松坂桃李)が何か知っているのではない?と思い取材をかける。2人は事件の裏に隠されたものの正体に気がついていく。

感想:
実際にあった事件なども上手に挿入されていて、映画がリアルとして迫ってくる感じがしました。内閣情報調査室が何をしているのか?は分かりませんが、「こんなことしていてもおかしくないよな?」と思えるような現実の事案が思いあたって、国家とはとても怖い存在なのだな、と改めて思いました。「国家のため」を合言葉に、害をなすと決めつけたものは排除する、国民の幸せではなくて、国家権力を握る一部の人間を守るためだけに働く。それも国民の税金を使って…何だかおかしなことになってしまった…という感じがしました。「国家のため、国益のため」は危険な言葉だということが心に刻まれました。
また、マスコミもインターネットの世界も、国家が良いように情報を操っている可能性がある、そのようなフィルターを通して情報に接しなければ、いいように踊らされてしまうという戒めも得ました。
「何が真実なのか?」そんなことを考えるのは大変で面倒ですが、時々は思い出して、考えなければいけないなと、久々に思わされた映画でした。

Special Living Live produced by “K” Vol.3

【公演データー】
日時:2019年6月26日(水)19:30開演
会場:eplusリビングルームカフェ&ダイニング
座席:A席
出演:K&NEIGHBORS COMPLAIN(ゲスト)

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【感想】
会場は素敵な雰囲気のカフェ&ダイニング。1フードと1ドリンクのオーダーが必要で、食事を楽しみながら演奏を楽しむ感じ…ですが、演奏を聞くのがメインなので、演奏中に食べる雰囲気ではありませんでした。早く到着して食事をすませるのが良いようでした。休憩時間もありますが、それでは冷たくなってしまいますし…このような会場は初めてだったので、結構戸惑いました。
狭い空間で顔の表情を見ながらプロの演奏を聞くのは、大きなホールで聞くのとは一味違いました。大きいホールは音楽と歌のバランスのとり方が難しいのか、なかなかちょうど良いバランスで聞けることは少ないのですが、今回はボリュームもちょうど良く、全ての音がとてもクリアに聞こえて、大変良かったです。
「K」はやさしい歌声、声量はありますが、しっとりした音楽が合う感じ、「NEIGHBORS COMPLAIN」はリズム感のある力強いサウンドで明るい曲調が合う感じで、個性の違う音楽のぶつかり合いが面白かったです。別々に歌うのとセッションで一緒に歌うのとは雰囲気がガラリと変わって、ひとつ音が加わると全く違うように音楽が変化することを楽しめました。


BERRY GOODMAN『もっとてっぺんとるぞ宣言ツアー2019´i AM Best´』

【公演データー】
日時:2019年6月22日(土)18:00開演
座席:バルコニー2階席
 
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【感想】
広島カープの選手が登場曲として使用していたので、前々から関心があったのですが、昨年に発売されたベストアルバム「BEST BEST BEST」を購入して、どの曲もついつい歌いたくなる曲ばかりで、とても気に入りました。ぜひ、コンサートに行こう!と思い、行ってきました。
曲調からして、コンサートは熱い感じだろうと思っていましたが、想像以上でした。オープニング曲は「プレイヤー」でしたが、声と音楽がガンガンと鳴り響き、アリーナのファンたちがそろって振り付けを踊る姿に圧倒されました。その後の数曲はBERRY GOODMANのメンバーが拍手やタオル回しを煽り盛り上げる感じで、会場に一体感をもたらしました。また、会場の観客とやりとりをしたり、とても距離の近いコンサートでした。さらに、メンバー3人に仲の良さは感じますが、個性がそのままでステージ上に出ていて統一感がまるでなく、歌うときも個性がぶつかりあう感じで、独特な雰囲気がありました。それがまた魅力となって、楽曲の表現にも反映され、奥深さにつながり、何度も聞きたいと思えるのかなと感じました。
今回初披露となった「大丈夫」を含む10曲からなるアルバム「SING SING SING 7」が7月31日に発売になるので、コンサートの余韻に浸りながら、楽しみに待ちたいと思います。

映画『長いお別れ』

監督:中野量太
製作国:日本
製作年:2019年

物語:
かつて中学校教師をしていた東昇平(山崎努)。70歳の誕生日に妻・曜子(松原智恵子)は2人の娘に来るように電話をかける。長女・麻里(竹内結子)と次女・芙美(蒼井優)がそろった誕生日会で目にしたのは、今までとはちがう昇平の姿だった。認知症と診断されたことを曜子はその場で娘たちに伝える。徐々に進行していく昇平を介護することを通して、家族とはを問いかける。

感想:
さすが山崎努認知症の特徴をとらえた視線や姿勢、細かい表情など、リアル感がにじみでていました。観てみようかと思ったのも、山崎努が演じるからで、期待を裏切らない演技でした。
映画全体としては、認知症をやさしく描いていて、どんなに忘れる事が多くても、普通では理解しがたい行動をとっても、その人はその人のままなのだから、受け入れてあげることが大事ということが丁寧に描かれていたなと思います。私の祖母も認知症だったので、映画のようにいつもやさしく介護なんて無理なのは十分承知していますが、やさしく大切に介護すると反応も比較的おだやかで良い関係が築けるのは間違いありません。「あれは映画だから…」ではなくて、接し方を考える機会になればいいなと思いました。
また、2人の娘たちもいろいろと問題を抱えている様が描かれ、それがよいアクセントになっていて、良かったです。

日本生命セ・パ交流戦 西武VS広島

【観戦データー】
観戦日:2019年6月4日/6日
座席:一塁側内野席C(4日)
    三塁側ベンチサイドシート(6日)

【試合結果】
6月4日 西武 5-4(延長12回) 広島
      勝ち投手:マーティン 負け投手:菊池保
6月6日 西武 9-2 広島
      勝ち投手:郭 負け投手:山口

【感想】
いよいよ交流戦。何となく気持ちは戦々恐々。この気持ちを振り払うような快勝を期待して応援に行きました。
いつものように素敵な夕日を眺め、気分は上々です。しかし…
観戦した2試合はいずれも負けてしまい、負け越しスタートとなりました。
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4日の試合は延長戦にもつれる緊迫した試合展開。私的な山場は9回裏、ノーアウト満塁のピンチで、ショートへの小フライを併殺に仕留め、無失点で切り抜けた場面。最高に盛り上がりました。(12回のピンチはすでに帰宅の途に就く)時間が一瞬止まったかのようなスローモーションにも思える時間と歓声とざわめき、生観戦のだいご味でした。
生観戦ならではというと、メットライフドームブルペンの様子が丸わかりの球場。試合を観戦する様子や準備の様子などが同時並行で分かるのが本当に面白いです。外野よりの席から一目瞭然なので私のお気に入りです。
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6日は前回は好投した期待の山口投手がどんな投球をするのかが一番の見所。観戦した座席からは球の高低が分かりずらいのですが、スピードはでていた気がします。しかし、その球をバンバンと跳ね返され、5失点で3回降板。投球の幅がまだまだ狭いのかな?と感じた登板でした。若いので次に期待です。
打線の方も初回に2点をあげただけで後はヒットもままならない状態で、あっさりとして攻撃ばかりでした。
次はソフトバンク戦なので、気持ちを切りえて頑張ってほしいです。

メットライフドームの三塁側のゲートを入ったところには、顔写真でスターティングメンバーの紹介があります。
いつ見ても怖い顔が並んでいます。
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試合終了後、西武が勝った場合は松崎しげるの歌う「地平を駈ける獅子を見た」がフルコーラスで流れて球場全体を盛り上げていました。子供のころから聞きなれたこの曲はいつ聞いても歌いたくなってしまいます。勝利の挨拶の時もバックスクリーンに松崎しげるの映像が流れていました。勝った時の本当にご褒美ですね。
昨年、西武がリーグ優勝したこともあってか、ここ数年、交流戦で来た時以上に観客が多くて、球場が全体が盛り上がっていて良かったです。
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初夏を満喫!山口・北九州の旅

2019年6月1日と2日に山口県と北九州をめぐってきました。梅雨入りが心配されましたが、時々晴れ間ものぞき、天候にも恵まれて良い旅となりました。

【6月1日のコース(山口県)】
別府弁天池→センザキッチン→千畳敷→元乃隅神社→東後畑棚田→角島大橋
道の駅・北浦街道ほうほうく→福徳稲荷神社→火の山公園

主にシーサイドをめぐるコース。この中で一番の話題スポットは元乃隅神社です。赤い鳥居と木々の緑、海の青さのコントラストが絶景と多くの観光客が訪れます。車でしか行けないため、駐車場がとても混むと友人から情報をもらい、下調べをしてでかけました。少し離れた第二駐車場がタイミングよく空いていて、待つことなく参拝ができました。
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赤い鳥居が海岸に向かって伸びている風景はさすがに目を奪われました。しかし、それ以上に神秘的に感じたのは崖の先にある「龍宮の潮吹」です。冬には波しぶきが高く打ち寄せるとのことですが、この日は波がおだやか。しかし、エメラルドグリーンがかった海の青さがとても神秘を感じました。
同じように多くの赤い鳥居がある福徳稲荷神社は観光客はまばらでした。うっそうとした林の中に鳥居が並び、数分歩いた先の開けた崖の上に小さなお稲荷さんがあり、そこから見下ろす風景も素敵でした。
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山口県の海岸沿いの海は色が澄んでいてとても綺麗ですし、本当に見所が沢山でした。時間があれば…と思ってあきらめた場所も多く、ぜひ機会を見つけてまた訪れたいです。


【6月2日のコース(長府・北九州)】
功山寺関門汽船門司駅旧門司税関→ブルーウイングもじ(はね橋)→小倉城→八坂神社

長府には立ち寄る予定はなかったのですが、知人が食事に連れて行ってくれたのが長府で、時間があるので有名な功山寺に案内してくれました。城下町の雰囲気を残した街並みがあり、功山寺に向かう川沿いの景観もとても素敵でした。功山寺鎌倉時代の1320年に開山された古い寺です。当時建立されたと言われる国宝の仏殿が残っています。古木も多くて、門から境内までの参道は趣があって素敵でした。
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下関から門司までは知人のすすめで高速船に乗りました。所要時間は5分ほど。観光地を結んでいるので、電車より便利。しかし、景色が良いだろうと外の席に座ったところ、海水が思った以上にかぶり、景色を楽しむどころではありませんでした。季節柄、濡れた服はすぐに乾いたので良かったですが、注意が必要だなと思いました。
門司は街並みをサラリと見てまわりました。レンガの建物と近代建築物が同居している門司ならではの景観を楽しみました。
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旅の最後は小倉です。JR小倉駅から歩いて15分ほどで小倉城につきます。周りには商店街やショッピングセンターがあり街中の憩いの場所的な雰囲気です。城そのものはコンクリート造りのため、あまり魅力を感じなかったですが、石垣や堀は趣があって良かったです。特に城から八坂神社にぬける道から見る景色が良かったです。
立派なソファーのある無料休憩所があって、疲れた足を30分ほど休められたのが最高でした。駅に戻る途中に沢山のネコが寝ている姿を発見し、素敵な旅を締めくくりました。

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ヴィルデ・フラング ヴァイオリン・リサイタル

【公演データー】
日時:4月15日(月)19:00開演
座席:1階S席

【演奏者】
ヴァイオリン:ヴィルデ・フラング
         1986年ノルウェー生まれ。12歳でマリス・ヤンソンに認められ、注目を集める。
         使用楽器は1864年製ジャン=バティスト・ヴィヨーム
ピアノ:ミハイル・リフィッツ
    1982年ヴズベキスタン生まれ。16歳でドイツに移る。世界的なホールで演奏を重ねている
    2104年から、スタインウェイ・アーティストを務める

【演奏曲】
  ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調op.78≪雨の歌≫
  第1楽章:ヴィヴァーチェ・マ・ノン・トロッポ
  第2楽章:アダージョ~ピゥ・アンダンテ~アダージョ・コメ・プリマ
  第3楽章:アレグロモルト・デモラート~ビゥ・モデラー
  華麗なるロンド ロ短調op.70,D895
    アンダンテ~アレグロ~ピゥ・モッソ
ー休憩ー
   ヴァイオリン・ソナタ第1番Sz.75,BB84
   第1楽章:アレグロ・アパッショナート
  第2楽章:アダージョ
  第3楽章:アレグロアレグロモルト
アンコール シューベルト 
  ヴァイオリンとピアノのための幻想曲ハ長調op.159,D934
  第3楽章:アンダンティー
  第4楽章:アレグロ・ヴィヴァーチェ

【感想】
ヴァイオリンのリサイタルを聞くのは初めてです。ヴィルデ・フラングが紹介されている記事を数年前に見て、何となく気になっていました。紀尾井ホールへ行くのも初めてで、数日前からソワソワしていました。
沢山ヴァイオリンを聞いているわけではないので、違いが分かりませんが、思っていた以上に音が大きくなく、結構耳をそばだてて聞く感じでした。ピアノの音が大きくて、音色がよく聞こえないこともありました。また、演奏者を見ていると小さくて繊細な音が聞きにくい感じがして、目を閉じて聞いていることが多かったです。そうすると、澄み切ったヴァイオリンの音がからだに染みわたるようでした。また、ヴァイオリンの奏でる音のバリエーションの豊かさがよく分かりました。
クラッシックをよく聞くわけではないので、演奏された曲は全て耳なじみのない曲でした。その中で一番良かったのはアンコール曲です。ヴァイオリンもピアノもやさしい雰囲気でのびやか、ゆったりと音の移り変わりを楽しめる曲で、伸びやかで繊細に響くヴァイオリンの音はとても素敵でした。


映画『グリーンブック』

監督:ピーター・ファレリー
出演:ヴィゴ・モーテンセン/マハーシャラ・アリ/リンダ・カーデリーニ
製作国:アメリ
製作年:2018年

物語:
1962年、アメリカ。ニューヨークのナイトクラブで用心棒を務めるイタリア系のトニー・リップ(ヴィゴ・モーテンセン)は、粗野で無教養だが、家族や市優位から愛されている。“神の域の技巧”を持ち、ケネディ大統領のためにホワイトハウスで演奏したこともある天才黒人ピアニスト、ドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)は、まだ佐部の残る南部でのコンサートツアーを計画し、トニーを用心棒兼運転手として雇う。正反対なふたりは、黒人用旅行ガイド『グリーンブック』を片手に旅が始まる。

感想:
先に見た『ビリーブ 未来への大逆転』の描かれた時代とばっちりと重なり、アメリカの中に今なお根強くある黒人差別の問題が取り上げられています。しかし、それを声高に訴えるのではなく、北部では地位も名声もある黒人ピアニストが南部に行き多くの理不尽な出来事を体験することであぶり出していくという感じです。
物語の主題は、トニーとドクター・シャーリーとの関係で、2人とも心の奥底に差別感を持っていたものが、コンサートツアーを通して変化していく様が描かれます。それがユーモラスたっぷり描かれ、じわじわと染みとおる感じで変化が伝わってくるのが何とも言えない爽やかさがありました。
今年のアカデミー賞作品賞を獲得しましたが、近年続いた「良くできていると思うけど…」という感じはなくて、重いテーマにエンターテインメント性が加わり「さすが作品賞」という感じでした。

映画『ビリーブ 未来への大逆転』

監督:ミミ・レダ
製作国:アメリ
製作年:2018年

物語:
アメリカの貧しいユダヤ人家庭に生まれたルース・ギンズバーグ(フェリシティ・ジョーンズ)は名門ハーバード大学法科大学院に入学する。だが1956年当時、500人の学生のうち女性は9人、女子トイレすらなかった。同じハーバード大学法科大学院の夫マーティ(アーミー・ハマー)の協力も得て子育てをしながら理不尽な扱いに耐えながら学生生活を過ごす。夫の病もともに乗り越え、移籍したコロンビア大学法科大学院を首席で卒業する。しかし、法律事務所で働くとは叶わずやむなく大学教授になった。1970年代になっても男女平等に程遠い世の中、弁護士の夢を捨てきれないルースに、マーティがある訴訟の記録を見せる。ルースはこの訴訟は男女平等の扉を開ける歴史的裁判になることを信じ、自ら弁護を買って出る。

感想:
昔は「自由の国アメリカ」というイメージを持っていましたが、知れば知るほど差別や不平等が根強く残り、新しい考え方を拒み、不自由さにあふれる国ということが分かってきました。
この映画は法律的にも男女差別があった時代に戦った女性弁護士の話です。物語は良いところ取りの良くできた展開で、優秀であっても女性であるということだけで理不尽な扱いを受けながらも前向きに今できることをやり、最終的に正義を示していくというアメリカ映画らしい映画です。
それ以上にすごいと感じたのは、ルースが女性で2人目の最高裁判事に任命され85歳の現在も現役で働いていることです。ずっと戦い続けて過ごしてきただろう人生を思うと何てパワフルな女性!と感嘆しました。5月にはドキュメンタリー映画も日本公開されるとのこと。こちらも大変興味があります。