虹色空間から~

日々の生活で興味あることを綴ります

沼津・修善寺の小旅行

2022年11月29日(火)ー30日(水)で北伊豆をドライブしました。

沼津へ向かうルートは中央道から東富士五湖道へ入り東名道を走るルートを選択。ポツポツと雨が落ち始める中をスタートしましたが、東富士五湖道に入った直後から風雨が強まり途中は濃霧も発生する悪天候。富士山は全く見る事が叶わず、ひたすら安全運転で通り抜けると、御殿場からは曇り空となりました。ホッと一息です。

今回の最大の目的は沼津市中心部から一山超えた小さな漁村である沼津市戸田でタカアシガニを食べる事。雨に降られず、山越えをして戸田に入りました。夕食までに時間があるため、「道の駅・くるら戸田」に立ち寄ります。

温泉施設が併設されたこじんまりとした道の駅でした。のんびりした雰囲気で休息にはもってこいです。

お楽しみの夕食はタカアシガニを堪能。足が丸いので身がたっぷりなんだとか。プリプリした食感で、さっぱりした味わいでした。普段買って食べる食べるカニとはひと味違うおいしい味わいでした。

戸田で一泊した翌朝は天気が急激に回復。予定にはなかった富士見ポイントの「出逢い岬」まで足を伸ばしました。雲の切れ間から何とか富士山が見れました。写真では中央部分に山頂付近が少し写っています。

満足したところで、山を越えて修善寺へ。まずはこの時期ならではのもみじ林を散策。前日の風雨で葉が散り寂しい装いでした。しかし、写した写真は思いがけず赤の世界をばっちりとらえていたのでびっくりでした。

もみじ林をサッと見て、修善寺の境内へ向かいました。こちらは一大観光スポットで多くの観光客でにぎわっていました。こじんまりとした温泉地で、のんびりと歩いてブラブラできるので、人気があるのが分かりました。

修善寺の隣にある日枝神社はもともとは修善寺の鬼門に当たる位置にあり、昔は一緒でした。しかし、明治元年神仏分離令により分けられました。立派な木がそびえたつ境内は小さいながらも神秘的な雰囲気。街の喧騒からも離れ、特別な空間でした。

修善寺を後にして、最後の立ち寄りスポット沼津魚市場へ。表通りは人や車で賑わっていましたが無料の駐車場に車を駐車できました。海沿いの通用路は人もまばらでゆっくりと歩くのには最適でした。

大型水門びゅうおや海鳥たちを眺めるのは最高のリラックスタイムでした。お土産もたっぷりと買い込み、いざ、自宅へ。

帰路も同じコースでしたがやはり富士五湖道では悪天候山梨県に入って、少し雄大な姿を見る事ができました。

2日とも雨予想でしたが、幸いにも雨には少ししかあたらず、楽しい旅を過ごせました。 

 

映画『ベイビー・ブローカー』

監督:是枝裕和

出演:ソン・ガンホカン・ドンウォンペ・ドゥナ/イ・ジウン/イ・ジュヨン

製作国:韓国

製作年:2022年

 

物語:

釜山で古びたクリーニング店を営みながらも借金に追われるサンヒョン(ソン・ガンホ)と、〈赤ちゃんポスト〉がある施設で働く児童養護施設出身のドンス(カン・ドンウォン)。ある土砂降りの雨の晩、彼らは若い女ソヨン(イ・ジウン)が〈赤ちゃんポスト〉に預けた赤ん坊をこっそりと連れ去る。彼らの裏稼業は、ベイビー・ブローカーだ。しかし、翌日思い直して戻ってきたソヨンが、赤ん坊が居ないことに気づき警察に通報しようとしたため、2人は仕方なく白状し、ソヨンも一緒に養父母探しの旅に出る。

 

感想:

映画全体の印象は盛り込みすぎ。主要人物全員の背景を入れた物語展開になっていて、何だかゴチャゴチャして中途半端な感じがしました。もっとそぎ落とし、絞り込んで深く掘り下げた方がよかったなぁと思いました。今回は韓国で全て韓国の俳優で作った映画なので、新たなことを色々と取り入れてみたい!ということもあったのでしょうか?私として消化不良でした。それでも、全ての登場人物に対しての優しい視線や子役の自然ないきいきとした演技等らしさも垣間見れました。

釜山からソウルまで養子先を探すロードムービーなので、韓国の様々な風景や街の変化等も楽しむことができます。最近は気軽に旅に出かけずらい日々ですが、映画を見て、旅行気分を味わうのもいいですね。

2022年 セ・パ交流戦 西武VS広島

【観戦データー】

日時:2022年6月10日(金)18:00・11日(土)14:00

球場:ベルーナドーム

座席:内野指定席SS(10日)・ビジター外野指定席(11日)

 

【試合結果】

10日:西武 3ー6 広島 勝投手:野村 セーブ:栗林 負投手:高橋

11日:西武 2-1 西武 勝投手:本田 セーブ:増田 負投手:森下

 

【感想】

 久しぶりの野球観戦へ行ってきました。ベルーナドームと名前を変えた西武球場はリニューアル。内野や外野、ホームとビジター関係なく、球場を広く行き来できるようになって、自由度が高まりました。また、メインのグッズショップは広く立派な建物となり、とても見やすくなりました。子供の遊び場も出来て、今どきの野球場へ変身。グルメのお店も増えて、野球観戦の合間にブラブラするのも楽しかったです。

 観戦した試合の方は1勝1敗。交流戦ではなかなか勝てない広島カープですので、1勝でも見る事ができて良かったです。特に初戦は初回に山川の2点ホームランで先制され、どうなることか?と心配しましたが、毎回1,点ずつ積み重ね、見事に逆転!点が取れる時には取れるもんだと感心しました。コツコツと点を積み重ね、3点差で9回へ。頼もしい守護神・栗林の生観戦に興奮しました。登場の時に線の手前で帽子をとり一礼する姿はとてもカッコ良かったです。投球には安定感があり、あっさり試合は終了。

 写真は先発の高橋、ファーストの山川、ランナーは小園。内野席だと、様々な駆け引きが見れて面白いです。

 ヒーローインタビューを受ける勝ち投手の野村。今季、初登板で初勝利。球のスピードではなく、緩急とコントロールで勝負し、投げるテンポも良く、ランナーを背負っても落ち着いたマウンドさばきでした。

翌日の2回戦は外野から。応援団の側の席で、太鼓と笛に合わせて、カンフーバットを打ち鳴らしながらの応援でした。一応、各個人の応援テーマに沿いながらですが、歌が無いとリズムが分かりずらかったです。得点が入った時も、立ち上がるわけではなく、静かに盛り上がるといった感じでした。広島カープは得点圏にランナーを送りながらも、点が取れずの繰り返しで、1点が遠い試合でした。この試合で光っていたのはレフトを守っていた宇草、前に落ちそうな打球をスレスレのところでキャチするシーンが数回ありました。球際の強さを感じました。

 久々の生観戦。生でしか味わえないハラハラドキドキ感が詰まっていて、とても楽しい時間でした。

 

映画『コーダ あいのうた』

監督:シアン・ヘダー

出演:エミリア・ジョーンズ/トロイ・コッツァー/マーリー・マトリン

製作国:アメリカ・フランス・カナダ合作

製作年:2021年

 

物語:

海の町で漁業を生業とする家族と暮らす高校生のルビー。彼女は家族の中で1人だけ耳が聞こえ、幼い頃から家族の耳となっていた。新学期、合唱クラブに入部したルビーの歌の才能に気づいた顧問の先生は、都会の名門音楽大学の受験を強く勧める。進学か家族の耳となって支えるか、 ルビーは悩むが……。

 

感想:

今年のアカデミー賞作品賞を受賞。久々に見終わった後に爽やかで明るい気分となる作品が受賞したなと思いました。問題のある家族と自分の夢、どちらを選ぶかという王道の物語。独特の世界を持つろう者の家族に囲まれ、小さいころから嫌な思いをたくさんしてきたと思われるルビーは少し卑屈ではあるものの、素直で家族思いの女性へと成長します。だからこそ、自分の夢を優先するのに多くのためらいがあります。その過程がじっくりと丁寧に描かれ、物語が進むうちにジワジワとした感動が広がりました。また、新しい世界に足を踏み出してみる勇気を持てば、様々な可能性が待っているという希望溢れる気持ちにもなりました。

小説 砥上裕將著『7.5グラムの奇跡』

【作品紹介】

 収録作品:7.5グラムの奇跡

 著者:砥上裕將

 出版社:講談社

 初版発行:2021年10月7日

 物語:北見眼科医院に視能訓練士として勤め始めた野宮恭一はミスが多く先輩に

    叱られる日々。ある日、目が見えにくい6歳の女の子の検査を担当する。

    自信が無い野宮は気まずい雰囲気を感じながら検査を終えて診察に回すと、

    別の検査を指示される。その検査の結果は思いもよらないものだった。

 

【感想】

 題名にある7.5グラムとは眼球の重さの事。たった7.5グラムが私たちの生活に彩を与え、豊かにしてくれる、なくてはならない存在です。普段、当たり前に見えているものが見えなくなる怖さや見えるはずなのに見えない不思議さなどを患者さんの生き方に寄り添って書かれていて、実感として伝わってきます。眼をいたわらなければ…と思わずにはいられません。合わせて、主人公・野宮がゆっくりと確実に成長していく姿は初心に戻るような気分にさせてくれて、少しカツッ!を入れられたようでした。後味がとても心地よく、読み終わった後にほっこりとしました。

長瀞で春を満喫

2022年3月30日(水)、長瀞まで出かけました。長瀞は「日本さくら名所百選」に選ばれた、桜の名所としても知られています。ソメイヨシノはまだ咲きはじめが多かったですが、花見の雰囲気は十分に楽しめました。約2.5kmkの北桜通りを抜けて、桜を堪能しながら、宝登山へ向かいました。

宝登山は標高497mとハイキングのように約60分ぐらいで登る事の出来る山ですが、登山が苦手な私はロープウェイに乗って、山頂近くまで行きました。

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山頂近くにはまだ梅が残っていました。宝登山は蠟梅で有名ですが、梅園もあって、様々な種類の梅が楽しめます。梅の下に広がる景色もとても素敵でした。標高のわりに、遠くの山々まで見渡せるのが魅力です。

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ロープウェイの駅から山頂までは約5分。息を切らしながら、山頂まで歩きました。日差しが強く汗だくです。山頂にはベンチも沢山あって、しばし休憩しました。

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山頂のすぐ脇に宝登山神社奥宮がひっそりとあります。大木に囲まれていて、にぎやかな他の場所とは違い厳かな雰囲気がただよっていました。ここで、今回の旅の安全を願います。

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再びロープウェイに乗って、麓に戻り、宝登山神社へ向かいました。この道が結構な下り坂でした。下りきったと思ったら、社殿に向かうには高い階段があり、少し足がきつくなってきました。社殿は写真だと遠方からなので分かりませんが、日光東照宮のようにきらびやかな彫刻があり、目を引きました。再び、旅の安全を祈願します。

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宝登山神社にもしだれ桜やソメイヨシノがあり、目を楽しませてくれました。

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宝登山を後にして、岩畳へと向かいました。岩畳は国の天然記念物にも指定され、とても有名です。自由に石の上を散策できるので、家族連れも多く訪れていました。

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岩畳は500mも続いているとのことですが、宝登山で足を使ってしまったので、長瀞駅近くのあたりを少し散策しただけでした。地殻変動によって、岩が割れ目が畳のように見えるため、岩畳と言われるようですが、見た範囲ではそれらしくは感じられませんでした。しかし、比較的平坦な岩が続く様は珍しいなと思いました。

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岩畳の反対側は崖のようになっていて、コントラストが素敵な景観を生み出します。

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天気も良く、ゆったりとした気分で、旅行を楽しめました。しっかりとお参りした効果もあり、安全に家に帰り、心地よい疲れで、夜もぐっすり眠れました。

 

漫画『ホームドラマしか知らない』 全3巻

【作品紹介】

 作者:都戸利津(みやこりつ)

 出版社:白泉社花とゆめコミックススペシャ

 初版発行:第1巻2020年12月25日発行

 物語:

   はやく大人になりたいと日頃から突っ張って生きている怜央。小6の夏休み、

   父親から家を出るように言われ、再婚して海外に住む母親から、義理の兄と

   夏休みを過ごすように言われる。美大生である義理の兄・透介は自由奔放で

   怜央は振り回されつつ、しだいに2人の生活が大切なものになっていく。

 

【感想】

 巻数は3冊と少ないですが、内容がぎっしりた詰まっていて、それ以上の読みごたえがあります。まわりに迷惑をかけたくない気持ちから、可愛げのない子供と思われてしまう怜央が無邪気で素直な透介と暮らすことで、成長してく姿がいじらしくて可愛いです。可愛いものが大好きな透介なので、漫画のあちらこちらに可愛いものがあふれていて、暗くなりそうなテーマなのに、明るくて爽やかな雰囲気が漂います。何度読み返しても、新しい発見がある、とても素敵な漫画です。

小説 今村翔吾著『塞王の楯』

【作品紹介】

 収録作品:塞王の楯(さいおうのたて)

 著者:今村翔吾

 出版社:集英社

 初版発行:2021年10月30日

 物語:数々の戦が行われた戦国時代。しかし、その裏で重要な役割を担ったのは

    様々な「職人」たち。越前・一乗谷の戦乱で家族を亡くした匡介は塞王と

    呼ばれる源斎に助けられ、石垣職人として戦いに参加する。

 

【感想】

 第166回直木賞を受賞した作品です。単行本のページ数は500を超え、分厚さから手に取るのをためらう気持ちになりますが、読み始める流れるように読み進められます。また、時代小説を読んで久しぶり新鮮さを感じられ、新しい驚きが次々と襲い、とても楽しめた作品でした。

 戦国時代の終わりを迎えるこの時に、大津城と京極高次という名を耳にすると、歴史好きな人は関ケ原の時に西軍を足留めした籠城がパッと頭に思い浮かぶことでしょう。その戦いを石垣釣りの人々を中心に描くという、思いもよらない視点からの展開に心がワクワクしました。石垣は城の基礎で、敵の侵入を阻むためどっしりと構えているというイメージがありましたが、戦いの中で変幻自在に石垣を変化させる戦い方があるなんて!本当に発想に驚きです。もちろん石垣の基礎知識もたっぷり学べます。今度、城を訪れた時には最初に石垣に目が行きそうです。

映画『ドライブ・マイ・カー』

監督:濱口竜介

出演:西島秀俊三浦透子霧島れいか岡田将生

製作国:日本

製作年:2021年

 

物語:

舞台俳優で演出家の家福悠介(西島秀俊)は、脚本家の妻・音(霧島れいか)をくも膜下出血で突然に失った。2年後、喪失感を抱えながら生きていた彼は、演劇祭で演出を担当することになった。愛車のサーブで広島へ向かう。そこで寡黙な専属ドライバーの渡利みさき(三浦透子)に愛車を託し、演出に取り組むことで、過去と向き合っていく。

 

感想:

様々な賞を受賞した注目作品のため、公開から半年以上たっても上映中で、ようやく観る事ができました。心理的な内面を淡々と描いていきながらも、村上春樹の原作もあってか、言葉がとても豊富でした。内面を描く映画はセリフも少なく表情や風景そして音楽で表現しがちなので特殊だなぁと思いました。多くのシーンでポイントになりそうな言葉が出てきてきて、その豊富さにオッオッオッ!と驚きました。その分、音楽で盛り上げることはほとんどありませんでした。しかしそれが逆に、最初から最後までピーンと薄い糸が張ったような緊張感が感じられ、今までに観たことのない映画だなと思いました。

第90回全日本フィギュアスケート選手権大会

【観戦データー】

 観戦日時:2021年12月26日(日) 15:30試合開始予定

 会場:埼玉

 座席:B席400レベル

 

【試合結果】

 ペアFS:1位 柚木/市橋組 (参加は1組)

 男子FS:1位 羽生結弦  2位宇野昌磨  3位鍵山優真

 

【感想】

 男子のフリーがある日は最近抽選で当選したことがなかったので、当選した時は目を疑ったぐらいです。当日をとても楽しみにしていました。チケットはスマホ対応の電子チケットのみ。下記のように画面に表示して入場です。

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会場内はほぼ満席。それでも、歓声や声援は皆が控え、会場内は静まり返り、いつも以上に緊張感に満ちていました。

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 フリーはショートの下位から順番に演技を開始。1人の演技が終わるたびにボルテージがあがります。北京オリンピックや世界選手権の選考もありますが、来シーズの大会出場もかかり、1人1人が熱い思いをもって演技に臨んでいるのがビシビシと伝わってきました。NHK杯や世界選手権とはまた違い、選手の気持ちの乗った演技が印象に残ります。

 そして、最終グループでは、さらに何とも言えない緊張感が漂い、客席の空気も張り詰めたものへと変化します。最終グループの選手は実力者ですが、上位3人は安定感やスケートの滑らかさはやはり別格。また、個性も違い、見ていてとても楽しかったです。鍵山君は若さを前面に出した勢いのある演技、宇野君は曲を支配するかのような力強い演技、羽生君は1音1音に要素を乗せてステップを踏むかのようにジャンプを跳び芸術作品と化した演技。本当に素晴らしいものを今年の終わりに見る事ができました。